Garminのオートラップを5kmに設定すると、走っている最中は5kmごとのラップタイムを確認できます。
大会の公式記録も5kmごとの通過タイムが残ることが多いため、レース展開を考えるうえでは便利です。1kmごとの細かなペース変動に振り回されにくいというメリットもあります。
一方で、走り終わったあとには「1kmごとのペースも確認したい」と思うことがあります。
私もオートラップを5kmに変更してから、Garmin Connectを見て「1kmラップはもう見られないの?」と困りました。
その解決策になったのがStravaです。
GarminとStravaを連携しておけば、Garminでは5kmごとのラップを取りながら、Stravaでは1kmごとのスプリットを確認できます。
ForeAthlete 55からForerunner 570へ買い替えた理由
私がGarminをForeAthlete 55からForerunner 570へ買い替えた理由の一つが、ラップ区間の設定です。
ForeAthlete 55で選べるオートラップの距離は、次の3種類でした。
- 0.25km
- 0.50km
- 1.00km
Forerunner 570では、オートラップの距離をもっと柔軟に設定できます。私は現在、ランのオートラップを5kmにしています。

1kmごとのオートラップが一般的だと思いますが、私はレース中、1kmごとの細かな速い遅いよりも、5kmをどのくらいの時間で走ったかを重視しています。
大会の公式記録も、5kmごとの通過タイムが残るレースが多くあります。あとから公式記録とGarminのデータを照らし合わせやすいことも、5kmラップにした理由です。
Garminのデータ画面も、レース中に必要な数字を判断しやすいようにカスタマイズしています。たとえば、ラップペース(ラップ区間平均)が5:00/kmと表示されていれば、その区間はサブ3.5ペースで進んでいるという判断です。
設定方法の詳細は、以下の記事をご参照ください。

レース中に5kmラップを使うメリット
1kmラップは、その区間の上り下り、カーブ、給水、混雑などの影響を受けます。
たとえば、給水所で少しペースを落としただけでも、その1kmは遅く表示されます。そこで慌てて次の1kmを速く走れば、かえってペースを乱すことになりかねません。
5km単位なら、そうした一時的な変動をある程度ならして判断できます。
私の場合、レース中に知りたいのは「この1kmが何分だったか」よりも、「この5kmを予定した範囲で通過できたか」です。
給水やコースの起伏も含めた5kmの結果を見ながら、そのまま進むのか、少し抑えるのかを考えます。
5kmラップだけでは、レース展開の細かな変化がわかりにくい
レース中は5kmラップが便利でも、走り終わったあとの振り返りでは、1kmごとのペースを見たくなります。
5kmの平均ペースだけでは、次のような変化が見えにくいからです。
- どこからペースが落ち始めたか
- 上り坂でどのくらい遅くなったか
- 下り坂では自然にペースが上がっていたか
- 給水がどの区間に影響したか
- 後半にペースを立て直せたか
Garminで5kmごとのオートラップを記録すると、Garmin Connectのラップ表示も基本的には5km単位になります。
そこで役に立つのがStravaです。

Stravaでは1kmごとのスプリットを確認できる
GarminとStravaを連携しておくと、Garminで記録したアクティビティがStravaへ自動的に転送されます。

Garminのオートラップを5kmに設定していても、Stravaの「スプリット」には1kmごとのペースが表示されます。

この日のGarminのオートラップは5kmでしたが、Stravaでは1km、2km、3km……と、1kmごとのペースと標高、心拍数を確認できました。
途中でラップボタンを押す必要もありません。
Garminの「ラップ」とStravaの「スプリット」は別のもの
ここで注意したいのが、「ラップ」と「スプリット」の違いです。
Garminの5kmラップは、Garminウォッチに設定した区間ごとの記録です。
一方、Stravaに表示される1kmスプリットは、転送された走行データをStrava側が1km単位に区切って表示したものです。
つまり、Garmin本体に5kmラップと1kmラップの両方が記録されているわけではありません。
- レース中にGarminで確認する:5kmラップ
- 走り終わってからStravaで振り返る:1kmスプリット
私は、このように使い分けています。
高低差とペースを重ねて見られるのもStravaのよいところ
Stravaで気に入っているのは、1kmスプリットだけではありません。
ペースのグラフに高低差を重ねて表示できるため、「ここでペースが落ちたのは疲労なのか、それとも上り坂だったからなのか」を判断しやすくなります。

ペースの数字だけを見ると、遅くなった区間をすべて失速と考えてしまいがちです。
しかし、高低差と重ねれば、上りでペースが落ち、下りで自然に戻っていることがわかる場合もあります。
平坦な道を走っているつもりでも、グラフを見ると意外に起伏があったと気づくこともあります。
Garmin Connectにもさまざまな分析機能がありますが、1kmごとのスプリットと高低差を手軽に振り返る用途では、私はStravaの画面を気に入っています。
「ストハラ」という言葉を知った
Stravaには、ほかのランナーをフォローし、アクティビティに「Kudos」を送ったり、コメントを付けたりできるSNSとしての機能もあります。
最近、「ストハラ」という言葉があることを知りました。Strava上で見える練習記録をもとに、相手の行動に口を出したり、プレッシャーをかけたりするような「Stravaハラスメント」を指す言葉のようです。
私にも、少し思い当たることがありました。
以前は、ランニング仲間から求められるままにStravaで相互フォローしていました。しかし、いつ、どこで、誰と走ったかが見えることで、本来なら必要のなかった説明や気遣いが生まれることもありました。
たとえば、今日はAさんと2人で特定の練習をしたいと思っている日に、別のBさんから一緒に走ろうと誘われることがあります。ペースやモチベーションが合わないために断っても、あとからAさんと走ったログが流れてしまいます。
また、一緒に走ろうと誘われて「今日は忙しいから」と断った日に、短い時間を見つけて一人で走ることもあります。その記録もStravaには残ります。
誰かの誘いを断ったからといって、その日はまったく走ってはいけないわけではありません。それでも、行動が見えることで、余計な詮索をされたり、こちらが説明しなければならないような気持ちになったりします。
ランニングの記録を共有しているだけなのに、人間関係まで必要以上に可視化されてしまう。これも「ストハラ」につながり得る、Strava特有の難しさなのかもしれません。
Garminにも他のユーザーとアクティビティを共有したり、コメントをつけ合う機能があり、こういった機能を活用しているチームなどありますが、わりと単独で使っている人がほとんどなのではないでしょうか。
Stravaはランニングに特化したSNS的につながることを前提とした空気があり、一時期距離を置いていたこともあります。
今は、離れた街のラン友さん1人とだけつながっている
現在、私がStravaでつながっているのは、離れた街に住む「オトナ」のラン友さん1人だけです。
お互いの行動を詮索せず、記録が流れてきたら静かに見る。相手が誰と走ったのか、なぜその日は走ったのかといったことまで説明し合う必要はありません。
そのくらいの距離感が、私にはちょうどよいようです。
Stravaは、大勢のランナーとつながったり、毎回の練習を見せ合ったりしなければ使えないサービスではありません。
フォローを増やさなくても、Garminから転送されたデータを確認する分析ツールとして使えます。交流機能をどこまで使うかは、自分で決めてかまいません。
まとめ:レース中は5km、振り返りは1km
Garminのオートラップを5kmに設定していても、GarminとStravaを連携すれば、走ったあとに1kmごとのスプリットを確認できます。
私の使い分けは、次のとおりです。
- レース中はGarminの5kmラップで全体の展開を判断する
- 走ったあとはStravaの1kmスプリットで細かな変化を確認する
- ペースと高低差を重ね、ペースダウンの理由を考える
- Stravaの交流機能は、自分にとって心地よい範囲だけ使う
レース中に何を知りたいのか、走ったあとに何を振り返りたいのかによって、必要な区切りは変わります。
私はGarminを5kmラップにすることで、レース中は細かな数字に振り回されにくくなりました。それでも1kmごとのデータを捨てる必要はありません。
GarminとStravaを役割分担させれば、「走っている最中は5km、振り返るときは1km」という使い方ができます。

