ランニング用の骨伝導イヤホンといえば、Shokzを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。モデルによっては2万〜3万円ほどします。
私も最初は、走りながら使うなら、そのくらいの製品でなければダメなのかと思っていました。
ところが、実際に使っているのは、Amazonで2千円ほどで購入した骨伝導イヤホンです。
私の目的は、高音質で音楽を楽しむことではありません。長いジョグや屋内ランの退屈をやわらげること。その用途なら、安価な製品でも十分でした。
この記事では、商品の性能を詳しく比較するのではなく、イヤホンを買い、Spotifyを契約し、スマホなしで聴くためにGarminまで買い替えた過程を紹介します。
※本稿は2026年8月時点の情報と、私自身の使用経験をもとに書いています。商品やサービス、特典の内容は今後変わる可能性があります。
きっかけは、一緒に走っていたラン友さん
2025年の夏、ゆっくり走るときは、ラン友さんとのおしゃべりを楽しんでいました。
彼女は私のランニングにたくさん付き合ってくれました。自身の練習にも熱心に取り組んでいましたが、頑張り過ぎたのか疲労骨折のため、しばらくマラソンから離れることになりました。
以前、私は彼女に、ランニングインフルエンサーのSUIさんがピッチ180について説明しているYouTube動画を紹介したことがあります。
その後、彼女は一人で走るときに、180BPMの音源を探して聴くようになりました。リズムに乗ることで、ペースを上げやすくなったそうです。
私はそのとき、イヤホンを買おうとは思いませんでした。
夏のゆっくりしたジョグには話し相手がいて、ペースを上げて走るときには、走ること自体に集中していたからです。
一周250mの屋内ランに耐えられない
やがて札幌に雪が降り、屋内で走る季節になりました。
冬に利用できる屋内ランニングコースは、長いところでも一周400mほど。私がよく行くところは、一周約250mです。
10km走るだけで40周。同じ景色のなかを、ぐるぐる回り続けます。
速いペースで集中して走るなら、それほど気になりません。しかし、ゆっくり長く走ろうとすると、さすがに退屈でした。
そんなとき、ふと、一緒に走っていた彼女のことを思い出しました。
そういえば、安いイヤホンを買ったけれど、よかったと言っていたな。
連絡すると、すぐにAmazonの商品リンクを送ってくれました。それが、今も使っている骨伝導イヤホンです。
Amazonで2千円ほどの骨伝導イヤホンを購入
教えてもらったのは、耳をふさがないタイプの骨伝導ワイヤレスイヤホンです。
骨伝導イヤホンについて調べると、高価な製品が数多く出てきます。音質や装着感、耐久性などには、価格による違いがあると思います。
ただ、私が求めていたのは、屋内の短いコースを何十周もする間、何かを聴いて退屈をまぎらわせることでした。
屋外では風の音が入り、屋内では自分やほかのランナーの足音も聞こえます。汗をかきながら使うものでもあります。
この環境で、音を細部まで味わう必要はありません。話の内容が普通に聞き取れれば、私の目的は果たせます。
そもそも、イヤホンを使う習慣が定着するかどうかも分かりませんでした。最初から数万円の製品を買うより、2千円程度の製品で試すほうが、私には合っていました。
いろいろ試して、ポッドキャストで3つの番組に落ち着いた
イヤホンを購入したあと、Spotifyでさまざまなポッドキャストを試しました。
現在よく聴いているのは、次の3番組です。
- Running Channel(ランニング チャンネル)
プロギングがきっかけで知った上田怜さんの番組。落ち着いた語り口ではあるものの、ゆっくりすぎるわけでもない心地いいリズムのジョグに最適です。 - 壊さず速くなる ランニングラジオ
北海道在住で整骨院の先生をしているシブヤさんが、ケガの予防やトレーニングについて語る番組。ご自身の体験だけでなく、海外文献を元にした考察などもあり、勉強になります。 - 新解釈 珈琲の世界
街ランの帰りによく立ち寄る丸美珈琲代表の後藤栄二郎さんが、札幌や世界のコーヒーシーンについて語る番組です。
ランニングの番組だけでなく、好きなコーヒーの話も聴きます。同じ景色を何十周もする屋内ランでも、誰かの話を聴いていると時間が進みます。
スマートフォンを持たずに聴きたくなった
イヤホンを使い始めた当初は、スマホのSpotifyからポッドキャストを再生していました。
しかし、走るたびにスマホを持つのは面倒です。
せっかくGarminをつけて走っているのだから、Garminとイヤホンだけで聴けないだろうかと考えるようになりました。
Spotifyでは、対応するGarminに番組をダウンロードしておけば、スマホを持たずにオフライン再生できます。ただし、すべてのGarminが音楽の保存に対応しているわけではありません。
当時使っていたForeAthlete 55では、私が希望する使い方ができませんでした。
そこでSpotify Premiumを契約し、GarminもForeAthlete 55から、Spotifyのコンテンツを保存できるForerunner 570へ買い替えました。
現在は、あらかじめ聴きたい番組をGarminにダウンロードし、Garminと骨伝導イヤホンだけで走っています。
2千円ほどのイヤホンを買ったことがきっかけで、Spotifyを契約し、最終的にはGarminまで買い替えることになりました。
複雑なサービスの比較はAIに相談する
GarminでSpotifyを聴く方法を調べると、意外に仕組みが複雑です。
音楽を保存できるGarminはどれか。Spotifyへの有料課金は必要なのか。無料で使う方法や、少し裏技的な方法はないのか。ほかの音楽配信サービスと比べて、どれが自分に合っているのか。
一つひとつ検索して比較するには、かなり手間がかかります。
私は、こうした比較をChatGPTに相談しました。
「スマートフォンを持たずに走りたい」「ポッドキャストを聴きたい」「現在使っているGarminはForeAthlete 55」といった条件を伝え、選択肢を整理してもらいました。
もちろん、AIの回答だけで高価な買い物や契約を決めたわけではありません。AIを比較検討の入口として使い、最後はGarminやSpotifyの公式サイトで現在の条件を確認しました。
サービスの料金や対応機種は変わります。古い情報や、自分には当てはまらない方法も検索結果に混ざります。
複数の条件が絡む買い物ほど、最初からすべて自分で調べるより、AIに相談しながら「自分が本当にしたいこと」を整理すると探しやすくなります。
GarminとAdidasランニングアプリを連携してSpotifyに使う
Spotify Premiumは便利ですが、毎月の利用料がかかります。
そこで活用しているのが、adidasの会員プログラム「adiClub」のポイントです。
Garminで記録したランニングデータをadidasのランニングアプリへ連携すると、普段のランニングでポイントをためられます。
2026年時点では、そのポイントをSpotify Premiumの特典に交換できます。


以前は、adiClubポイントをStravaの有料プランに使うことも考えました。しかし、現在の私には、ジョギング中に実際に使っているSpotifyへ回すほうが実用的です。
ポイントのために余分に走る必要はありません。いつものランニングをGarminで記録するだけです。
走ってためたポイントで、走る時間に使うSpotifyの料金を補う。私にとっては無駄のない使い方になっています。
特典の内容や必要ポイント数、利用条件は変更される可能性があるため、交換時にはadidasアプリの最新表示を確認してください。
集中する練習やレース本番では使わない
イヤホンを使うのは、主に一人で行う屋内ランでのジョグやLSDです。
ペースやフォームに集中したい練習では使いません。マラソン大会の本番でも、周囲のランナーや大会スタッフの声、沿道の応援を聞きたいので使いません。
骨伝導イヤホンは耳をふさがないため、一般的なイヤホンより周囲の音を確認しやすいのも利点です。
ただし、骨伝導なら安全が保証されるわけではありません。交通量の多い場所では音量を下げ、必要に応じて再生を止めています。
自分の目的から商品を探す
高価な骨伝導イヤホンには、音質や装着感、耐久性など、それなりのよさがあると思います。
一方、私が必要としていたのは、屋内周回や長いジョグの退屈をやわらげるための道具です。その用途なら、Amazonで購入した2千円程度の製品で十分でした。
この記事で紹介した商品が、すべてのランナーにとって最適だとは思いません。
音楽のリズムでペースを上げたい人もいれば、私のようにポッドキャストを聴きたい人もいます。スマホを持って走ることが苦にならない人なら、Garminを買い替える必要もありません。
大切なのは、評価の高い商品をそのまま選ぶことではなく、自分は何を解決したいのかを考えることです。
私の場合は、冬の屋内ランが退屈だった。
そこから、ラン友さんにイヤホンを教えてもらい、ポッドキャストを聴き始め、スマートフォンを持たずに走るための環境を整えました。
商品そのものの評価だけでなく、必要なものを見つけるまでの過程も、誰かが自分に合う道具を探すときのヒントになるのではないかと思い、この記事を書きました。参考になれば、嬉しいです。
※本記事には、Amazon・楽天市場のアフィリエイトリンクが含まれています。

